世界中のデザイン会社が大集合!Awwwards conference Tokyo Day1レポート。
Paraphで初めて「デザイン」について取り上げる記事は、今年もっともアツいイベントである”Awwwards conference Tokyo”について書きたいと思う。
世界中のデザインを表彰するAwwwardsとは?
Awwwardsとは、世界中の著名なデザイナーやアートディレクターが、毎日送られてくるWebサイトを採点し、もっとも優れたWebサイトを表彰するギャラリーサイト・団体である。
Awwwardsを見れば、世界の最先端のデザイントレンドや技術を追うことができるので、Webやグラフィック問わず “デザイナーの皆さん” は毎日必ずチェックすべきサイトである。
https://www.awwwards.com/
2020年 カンファレンスの舞台は東京。
Awwwardsは、毎年世界中の各都市で、世界の著名デザイナーやクリエイティブデザイナーといった方達が登壇し、“これからのデザインとは何か。アイデアの発想法や、制作物の裏側” などをプレゼンするカンファレンスを開催している。
過去、これまでにアムステルダムやロンドン、ニューヨークといった場所で開催されているが、これまで日本で開催されることはなかった。そんなAwwwardsが、多数の日本のデザイン会社からのオファーと協力のもと、2020年という区切りのいい年に、日本開催が実現されたのだ。
そんな貴重な東京カンファレンスだが、カンファレンス誘致サイトのデザイン/アートディレクションを私が担当し、ウェブサイト開発をGardenEightが担当した。
開発を担当した本間くんには、本当に感謝している。とても素晴らしいサイトになったので、ぜひ皆さん見てほしい。
このサイトについて語ると長くなるので、簡単に説明すると、
海外の人たちが見たときに、直感的に「日本らしさ」が伝わるビジュアル作りを心がけたサイトになっており、細かいアニメーションをつけることで日本らしい緻密さを表現した部分がこだわりポイントだ。
https://conference.awwwards.com/tokyo/
Day1 : 制作意欲を掻き立てる内容だった
初日から有名どころのデザイン会社が登壇。この記事では、初日のプレゼンの一部を抜粋し紹介したいと思う。まずはこの会社から。
dogstudio
初日は、シカゴにある制作会社「dogstudio」のプレゼンから始まった。
dogstuidoは世界でトップレベルのデザイン、技術力をもっている制作会社で、初日からテンションの上がるプレゼンターだった。
残念ながらdogstudioのプレゼンは、後半ギリギリでの参加になってしまったため、写真は撮れなかったが貴重なプレゼンだった。
さて、次はGoogleだ。
Googleは、日本と海外のビジュアル訴求の違いについて話していた。
日本では特有のレイアウト、デザインが存在する。それはチラシのような派手なレイアウト、某飲食店評価サービスサイト、インパクトを与える派手な訴求LPといったモノたちだ。一方海外はシンプルでスッキリとしたデザインであることを解説し、もっと日本は全体的にデザインに対する理解やデザインの可能性・重要性を理解していかないといけないな、と再認識させられる内容だった。
Ueno.
今日一番の面白さだったかもしれない。
Ueno.は、主にUI/UXデザインを軸に展開しているデザイン会社だと思っていたのだが、商品のプロモーションを行いそれに伴うアプリやウェエブサイトまで一貫して手がけているということを知った。
そういう制作の中で、様々なテストとシミュレーションを行い、失敗をしながら最終的なアウトプットにたどり着くという。それはまるで、日本のアニメのようだ。と言っていた。戦隊ヒーローも、負けそうになるが最終的には勝利する。デザインもそれと同じなのだ。
Fantasy Interactive
Fantasy Interactiveは、アプリやサイト、プロダクトなど幅広く制作しているデザイン会社だ。ちょうど個人的に制作していた車のダッシュボードのUIデザインの参考で見ていたビジュアルを手がけていた会社がFantasy Interactiveだった。
シームレスなUIで作られたデザインはどれも高クオリティだった。
Zhenya Rynzhuk
ゼンヤと読むのだろうか。美しいモーションとグラフィックデザインを組み合わせたコンセプトデザインから実際のWebサイト制作まで一貫して制作を行うフリーランスの方のプレゼンだった。正直、この方の内容が一番刺激を受けた。
まずは、彼女のdribbbleを見てほしい。どれもカッコいいし、どれも洗練されたデザインだ。
この作品たちは、実際のクライアントワークもあれば、コンセプトワークもあるという。何れも1個デザインを作ってモーションを作ってSNSにアップする。という単純な流れ作業ではなく、“1つのデザインに対して、何十種類ものパターン違いを作る”プロセスを踏んでいるそうだ。。正直、これを聞いたときは驚きを隠せなかった。
私ももっと数をこなして、多くの可能性を模索するシミュレーションを行うよう心がけたいと思った。
SHIFTBRAIN Inc.
私が所属しているシフトブレインも登壇した。日本人初のAwwwardsジュリー(審査員)である、鈴木慶太朗 氏が登壇した。日本のクリエイティブを世界に轟かせた一人といっても過言では無い。
そんな鈴木 慶太朗氏は、見た目先行で進めていくデザインワークと、言葉先行で進めていくデザインワークについて話しており、その両サイドから囲いこむようなプロセスについて解説していた。
まさに、私が悩んでいた壁がコレだったので、整理された図とともに話が聞けて、とても貴重な時間となった。
Locomotive
最後に紹介したいのが、モントリオールにあるLocomotiveというデザイン会社だ。プレゼンの内容は主に会社の紹介だったのだが、ここでの気づきは「とにかくプレゼン資料の体裁がキレイでカッコいい」ということ。多分一番かっこよかったと思う。それくらい洗練されており、このイベントが終わったらすぐにでもパソコンと向き合い、デザインしたくなるような。そんな資料だった。
もっとデザインしたくなる、最高のイベントだった
Day1の総評としては、「とにかく非常によかった」という点が強く、帰ってからすぐにデザインしたくなるような刺激をもらった最高のカンファレンスだった。3年前、ロンドン開催のカンファレンスにも行ったことがあるが、今年の東京は更に内容の濃いいいイベントだったと思う。
次回記事では、Day2をレポートする予定だ。そちらも併せてチェックしてみてほしい。
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