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安いのに描写性能が素晴らしいマニュアルレンズ「SAMYANG 85mm F1.4」 レビュー

1972年に韓国で創業し、当初監視カメラを製造していた「SAMYANG(サムヤン)」。いまでは、Canonやニコン、ソニーなど様々な機種に対応したレンズを製造している老舗のメーカーである。そんなSAMYANGのCanon用フルサイズレンズ【85mm F1.4】が非常に良いレンズだったので、作例とともに紹介していきたいと思う。

https://www.samyanglensglobal.com/jp/index.php

SAMYANGは最近、一眼レフ用のレンズやシネマレンズを作っており、業界内では非常に高い評価を得ているメーカーへと成長している。とはいえ、あまり所有している人を周りで見かけることが少ないので、まだまだ日本での認知度は低い。

そんなSAMYANGには、他社には負けない決定的な特徴がある。それは、高コストパフォーマンスという点だ。レンズには大きく2種類に分類できる。1つがオートフォーカスレンズ。そしてもう1つがマニュアルレンズ。

オートフォーカスのレンズには電子接点がレンズに内蔵されており、電子回路が組み込まれている。その分作るのが難しくなり、価格も跳ね上がってしまう。日本メーカーは、昔はマニュアルだったものの、今ではほとんどがオートフォーカスレンズとなっている。一方SAMYANGは基本的にはマニュアルフォーカスのレンズを製造している。そのため、他社メーカーからすると比較的安価で製造することができるというわけだ。 マニュアルレンズは、スピードが求められる撮影では正直使い物にならないのだが、ブツ撮りや人物撮りなら、さほど問題ないだろう。むしろマニュアルフォーカスの方が良いというシーンは存在する。現在はオートフォーカスレンズも製造されており、主にソニーやキャノン用のレンズとして販売されている。そちらは価格がやや高めだが、それでも純正レンズよりは確実に安い。

シンプルながらも丁寧な梱包で好印象。

それではさっそく開封。シンプルなデザインの箱だが、梱包は非常に丁寧。

ようやくレンズ本体が見えた。ビニールに包まれている。

保証書とマニュアルと、金属製のレンズフードも付属しており、全体的に質感は高い。所有欲が満たされる品質である。

高級感のある金属ボディで、ずっしり重たい。

レンズ本体はズッシリとしておりサイズの割には重たいという印象。ちなみにCanon用のレンズはだいたい540gとなっている。レンズ構成は【7群9枚】となっており、フィルターサイズは72mm。

さっそくフィルターを取り付けてみた。どのレンズもそうだが、購入時にフィルターも一緒に買うことをオススメする。傷や汚れがついてからじゃ遅いので、高いレンズほどフィルターはケチらず購入しておこう。

マニュアルレンズなので、電子接点は当然無い。マウント部分も金属で安っぽさを感じない。

フードは大柄で、装着するとさらにカッコよくなる。

さすがのF1.4は、めちゃくちゃボケる。

さっそくCanon EOS 6D mark2に装着し、外で撮影してきたので、作例を紹介。基本的にF値は1.4で撮影。

とにかく描写性能が素晴らしい。そしてF1.4で撮影すると、幻想的な玉ボケになりとろけるような写真になる。とても美しい。

マニュアルレンズでも問題ないという人には、かなりオススメ。

85mm F1.4というスペックのレンズは、安くても20万くらいが妥当だろう。しかしSAMYANGのレンズは、なんと…4万円前後で買えてしまうのだ。マニュアルフォーカスという欠点はあるものの、ピントを合わせる時間があるゆったりとした撮影時になら問題ないし、動画撮影の際はむしろマニュアルの方が向いている。そしてレンズの光学性能も高く、ピントが合うとビシッと細かく描写できている。こんな安くて高性能な素晴らしいレンズ、他にあるだろうか。

迷っている方は、ぜひ購入することをオススメする。間違いなく満足できる一本だろう。

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