いま、MacBook 12インチを購入した理由。

最近、MacBook Pro 2016 Touch barモデルが急に電源が落ちたり、キーボードの反応が悪かったりと絶不調となっている。そろそろ新しいMacを買い換えようといろんなモデルを探していたところ、MacBook 12インチというモデルが気になり始めた。
MacBook 12インチは、低スペックを引き換えに、超小型で薄く、そして軽いモデルとして2015年に発売された。しかし売れ行きがイマイチだったからなのか、2017年モデルを最後にし、それ以降発売されることのない伝説のモデルとなっている。
思い返すと2015年の時、私は新卒で入社したばかりの会社で、その時の先輩が12インチモデルを使っており、物凄くコンパクトでスタイリッシュでかっこいいなと思っていた記憶が懐かしい。
しかし、今メインで使用しているMacBook Pro( i7,16GB,1TBモデル )で行っているデザインワークが出来ないと、買い換える意味がない。もちろん12インチモデルは、そんなにいいCPUやグラフィックボードを積んでいるわけではないので、重たいグラフィック作業には向いてない。
でも、見た目がかっこいいからとても気になってしまう…。そんな、ふわふわした状況だった。

しかし結論から言うと、結局のところメインマシンはそのままで、持ち運び用のサブマシンとしてMacBook 12インチ（2017モデル フルスペック）を買うことになる。
では、なぜ今更古いモデルを購入したのだろうか。理由とともに魅力をまとめてみたいと思う。

とにかく軽くて小さい。を求めてた。

MacBook Pro 13インチのTouchbarモデルを使用していたのだが、比較的サイズが小さいモデルなのにも関わらず、1.37kgと地味に重量があるため、打ち合わせ時に持ち運ぶことが面倒だった。
しかしMacBook 12インチはなんと920gという軽さ。そして縦横はA4サイズより小さい。どこへでも持っていけるサイズ感がたまらなく、そこが一番自分にフィットした。画面サイズは、たったの１インチしか差がないが、実際に使用してみると意外と差は大きく感じる。「小さいな…」と思うものの、出先での作業で困ったことは未だに一度もない。画面サイズよりも、ボディのサイズと重量がいかに重要ポイントだったかを気付かされた。

凝縮されたデザインに惚れた

メインで使っていたMacBook ProはUSキーなのだが、今回購入したMacBook 12インチモデルもUSキーボードにした。これまで使っていた13インチのMacBook Proは、キーボードの左右にスピーカーが設置されている。それに、キーボード上部にあるTouch barがむちゃくちゃ使いづらい。アプリケーションごとに表示が異なる設定にもできるのだが、ずっとファンクションキーのまま使用していたのでTouch barである必要が皆無だった。

一方12インチモデルは、スピーカーの位置がキーボード上部にあり、キーボードの左右に余白がない。もちろんTouch barも無い。この無駄を感じさせないスタイリッシュな見た目がすごく気に入ったポイントでもある。

フルスペックモデルならデザインワークもできる。

購入の決め手となったのは、MacBook 12インチもフルスペックにしたら、案外デザインワークも可能ということが分かったこと。もちろんProほどサクサクに動作するわけではないが、グラフィックデザインやWebデザインという平面なデザインがメインの私にとっては、普通に使えるマシンとなっている。ただ、動画編集やCinema 4Dを動かそうとすると、さすがにもたつきを感じる。しかし、そんなに頻繁に出先でゴリゴリ作業するわけではないので、許容範囲と考えた。
また、ネット回線さえあれば、Figmaもサクサク動作するのでデザインワークにもほとんど支障がない。

本体側面はUSB-Cが１つと、イヤホンジャックという最小限の仕様。

欠点を挙げるとしたら、CPUやGPUのスペック性能だが、他には端子の種類と数が少なすぎるという点だ。左側にはUSB-Cポートが１つ。右には3.5mm イヤホンジャック端子が１つ。これだけである。ちなみにMacBook Proのポートと形は全く同じなのだが、ProはUSB-Cポートではなく、Thunderboltポートとなっている。

これは非常に分かりづらいのだが、見た目はUSB-Cであっても、転送速度や出来ることが全然違うのである。例えば、Apple純正のThunderbolt Displayは、MacBook 12インチでは使用することができない。それは、MacBook 12インチの端子がThunderboltではなく”ただのUSB-Cポート”だからだ。
HDMIでの画面出力は可能だが、Thunderbolt Displayは使用できないので、組み合わせて使おうと思っている方は注意が必要。

欠点があるものの、それでもこのコンパクトさはiPad Proよりも買ってよかったと思えるモノに仕上がっている。2017年に発売されたモデルだが、今でも現役で使えることがわかった。
買って大満足のMacBook 12インチは、今後自分のデザインワークを拡張してくれるパートナーとなっていくだろう。

購入方法と購入した場所

2020年4月現在、生産と販売が終了されているモデルのため、購入できる場所が限定されている。Appleの公式オンラインだと「整備済み品」で残っているモデルになるか、中古市場で見つけるか。これくらいしか購入ルートがない。
私は、たまたまフルスペックモデルをフリマアプリ「ラクマ」で見つけ、購入した。
カスタマイズされたモデルはなかなか中古市場にも出回っていなく、珍しいので迷うことなく即決に至った。ごく稀にメルカリやラクマといったネットフリマに、高スペックのMacBook 12インチモデルが出品されているので、この記事を読んで気になった方は検索してみることをオススメする。

2020年になった今でも、小さくて軽いMacを探している方は、12インチモデルを購入しても決して後悔しないだろう。