シンプルで無骨なデザイン。国産レザーブランド「NL ニール」のL字財布を買ってみた。
NL(ニール)というブランドをご存じだろうか。
ニールは元スタイリストである田中氏が立ち上げた日本のレザーブランドだ。シンプルでベーシックなデザインの中にクラシックユーモラスを掛け合わせた独創的なブランドでレザー好き、ファッション好きの中にコアなファンが多いことで有名だ。
環境にも配慮されたベジタブルタンニンレザーを使用し、レザーの中に独特な形状と色味の金具が混ざり合うデザインを得意としている。
そんなニールのL字ファスナータイプの財布を買ってみたのでディテールと使い心地を多くの写真と共に紹介したいと思う。
角張ったフォルムに上質なレザーと独特な金具のコラボレーション。
こちらがニールのクールなデザインのL字財布だ。よくあるL字ファスナーの形状とは違い角が少し角張っている。そして全面にはベジタブルタンニンレザーでサラサラと上質な触り心地だ。そして最も注目するべき物は表面に見えるシルバーの金属パーツ。これはマネークリップとなっており、これこそがニールのデザインの特徴なのだ。
クリップはシルバーで硬め。右下にはNLのロゴがさりげなく刻印されている。無骨かつシンプルでカッコ良すぎるデザインだ。
反対側にはカードポケットが2つ備わっている。
カードを入れるとこんな感じ。各ポケットは2枚ずつ入れるくらいがちょうどいい。
ジッパーはシルバーと黒の仕上げでとてもかっこいい。もちろん開閉もスムーズな上質タイプのジッパーが採用されている。
L字ジッパーを開くとこんな感じ。外側のマネークリップのパーツが内側にも入り込んでいる。レザーは硬めの仕上がりかつマチがない薄型形状なので口は大きく開かない。そのため、小銭を多く収納するという使い方は向かないので注意が必要だ。
マネークリップはこのように挟み込みやすいように端の方が少しだけ外側に反り立っている。しかしクリップの金属は非常に硬く仕上がっており、そう簡単にお札を挟み込むことができない。この辺りはこの後紹介するが使い方に大きく影響する部分でもあるので使い慣れる必要がある。
ちなみにステッチも真っ黒なのでモノトーンなデザインが好きな方には刺さるデザインなのではないだろうか。
ここまで見ると完璧なデザインだが、使い勝手はどうだろう。実際に使ってみて感じたことを下記にまとめたいと思う。
全てが窮屈。慣れるまで相当時間がかかりそう。
全体的にフォルム、質感は大好きなのだが、ここで残念なお知らせがある。
それは「非常に使い勝手が悪いデザイン」であるということ。
マネークリップが外側にあるというのはとても斬新なのだが、このクリップがめちゃくちゃ硬すぎて1枚のお札を挟むだけでも結構難易度が高い。(個体差があるのかも?)
見事挟み込めさえすれば、このように扇状に広げてレジでカッコよくお札を出すことができる。見た目の斬新さは間違いなく他の財布とは一線を画していると思う。
小銭ポケットはマチが無いため、パカっと大きく開くことができない設計だ。財布の反対側面にはカードポケットがある。ハードなクレジットカード等を2、3枚入れてしまうとコインポケットがなおさら開けなくなってしまう。
そのため、小銭が少なくても多くても取り出しにくくなる最大の欠点を備えてしまっているのだ。ニールさんはぜひこのあたりのデザイン改善をしていただけると嬉しい….。カッコいいだけに非常に残念だ。
しかし、見た目だけは間違いなくトップレベルのクールさを誇っているので使い勝手よりもデザインを優先できる方にはオススメできる。何よりニールのブランドスタイルがかっこいいので全国にある数少ないセレクトショップにて触ってみてほしい。
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